熱帯魚の事故を防ぐには

 

ベタを飼いはじめて迷ったのが、レイアウト

近所に熱帯魚を売っているところが見当たらず、ベタは水槽なんかと一緒にネットを通じてセットで買った。そのとき追加で、溶岩石という岩とセットになった水草も購入。

 

見栄えは良かったけど、問題はすぐに発生した。

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この溶岩石という岩、形がランダムで購入時には選べない。
届いた岩の底付近が洞窟のようになっていて、砂利で何度隠してもベタが潜ってしまう。しかも、一匹がぎりぎり入れる大きさなもんで、穴に入るたび擦り傷を作る。

 

単に狭いところが落ち着くのか、まだ環境に慣れていなくて隠れていたいのか。

気がつくと写真のように尾ヒレだけを外へ出す状態に。

 

怪我するぐらいなら入るなよ。

と文句を言っても仕方がないので、対策を練ることにした。

 

 

調べてみると案外多いベタの事故

1、飛び出し事故

ネットを見てまわって頻繁に見かけたのがこれ。水槽のフタをしていなかったせいで、飼い主の気づかないあいだにベタが何を思ったのか水槽の外へジャンプ。そのまま干からびて、いつのまにかお亡くなりになっていた、というパターン。

 

ただ、なかには「環境に不満がなければジャンプしない」という声もあった。ということは、実際に不満があるかは別にしてジャンプするしないには個体差があるのかな。

 

2、ヒーターで火傷

これも多かった。ヒーターの商品レビューなんかにも載ってる。「魚が小さすぎて安全カバーを通り抜けてしまった」「吸盤がセットしてある狭い穴に、ベタが頭を突っ込んでしまった」「自動でおこなうはずの温度管理が働かず、水温が急上昇した」など。

 

助かったケースもあれば、ダメだった気の毒な方もいた。

 

3、フィルターと壁のあいだにはさまる

おもに水槽のなかへ入れるフィルター、吸盤で壁につけるタイプで起きてた。吸盤の力が弱くなって壁から少しはずれぎみになったところへ、ベタが潜り込んではさまった、というパターン。うちのベタがもろにやらかしそうなやつ。

 

隙間がダメなのはわかるけど、行けそうにないのに潜り込むから「事故」なんだよ。

これを未然に防ぐのは、なかなか想像力がいる。

 

4、水槽を飾るためのオブジェクトで事故

水槽を飾るために入れた木や岩、水草、食器にビー玉なんかで起きる事故。結構いろんなもの入れるんだなと驚いた。なかに入れたグラスが何かの拍子に倒れたとか、水槽の底に敷き詰めていたビー玉が動いて、ベタが下敷きになるケースもあるそうで。

 

岩や木の場合は形状が原因で起きる事故だったけど、水草もベタのヒレと相性が悪いもの(葉がちょっと鋭いとか?)は裂けることがあるらしい。導入時に残留農薬の除去ができてないままうっかり水槽に入れて、それが原因で起きるトラブルもあった。

 

 結論:手っ取り早く解決するなら「入れない」のが一番

工夫すれば入れられるかもしれないけど、「必要なもの以外は極力入れない」のが手っ取り早そう。熱帯魚は水質、酸素、水温あたりを管理できればいいわけだから、フィルターやポンプ、ヒーターやクーラー、水温計があればそれでいいかな、と思う。

 

ベタの場合「フィルターやポンプなしで飼育できる」という方もいるかとは思うけど、水替えの頻度が変わってくるし生活スタイルによっては水質の維持が難しい気がする。飼い主の好みの問題だろうけど、個人的にこれは「必要」。

 

水が動いていれば自然と酸素は溶けるし、水を腐らせる菌には酸素を嫌うやつもいるから流れを作るものが入っているだけで水質は保ちやすくなるはず。フィルターかポンプがあれば、一匹で飼うベタなら酸素もそれだけで足りる(と思っていれてない)。

 

水槽用クーラーもあるほうがいいだろうけど、そもそも部屋が暑いと人間が干からびるし、 一人暮らしでなければ(高いから)なくていいと思う。でもヒーターはほしい。

 

水槽が見たいんじゃなくて熱帯魚が飼いたいわけだから、熱帯魚を優先した。

「綺麗にレイアウトされた水槽は涼し気だから、置物として飾りたい」のであれば水草のみを入れた水草水槽を飾るという手もあるわけで、わざわざ魚を入れなくてもいい。

 

そんなわけで我が家の溶岩石には、到着早々に引退してもらいました。

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溶岩石が活躍していた最後の日。