ベタの便秘に6時間で効いた我が家の対処法
フンを出さなくなって一週間
人間でも一週間ためこめば、結構苦しいはず。我が家に来て環境が変わったのもあるだろうけど、原因は水槽内の環境が安定してなかったか、騒音のせいかな、と思う。
水面付近で壁に寄りかかって苦しそうな様子。ときおり体がななめになる。
見てると腹のなかに空気がたまってるのか沈めないらしい。ずっと水面に浮いてた。
熱帯魚が便秘になるなんて、飼ったことある人間しか想像しないんじゃないかな。
ネットで検索したところ……対応策としていろいろ書いてあるけど、便秘になるかならないかは個体差も大きいようで、対応策も便秘の原因による、という印象。
1、運動不足が原因の場合:フレアリング
これは人間でいうところの「運動して腸を刺激しよう」と同じタイプの解決法。
水槽の外から鏡を見せて、自分の姿を見たベタさんに「ライバルがいる」と錯覚させて、(興奮するし、運動にもなる)その過程で腸を刺激しよう、という……。
ただ、これはやりすぎるとベタさんが疲れるらしい(我が家ではしたことがない)。
ヒレの癒着を防ぐためのトレーニングとして毎日おこなっている飼い主もいるようで、そういうところのベタさんには効果が薄そう(慣れてるだろうし)。
※ちなみに、フレアリングをしなくとも癒着なんて起きない、と訴える方もいた。
※癒着とは、ヒレがくっついたままクシャッとなっている状態のこと。
2、精神的ストレスの場合:ストレスの原因を取り除く(おもに環境)
それができれば苦労はないけどな、なんて思いつつ(わかってるならやってるんだ)。
便秘の解消には、生活環境を整えるのが重要、と書いているサイトも多くて「水温を上げる」「水質を確認して改善(水換えをおこなう)」「ライトの点灯時間を固定する」「一回に与える餌の量を減らし、何回かに分ける」「塩浴をする」など。
もちろん再発防止のためにも、これが重要なのはわかる。
が、これらの方法には即効性がない。すでに最後のトイレから一週間も経っているわけで、ベタも苦しそうにしているので急を要する。「今すぐ」効くものがいい。
※飼い主の対応が遅かった部分については、この際触れないことにする。
3、消化器官が弱っている場合:ココアを与える、またはビオフェルミン
ペットショップなんかで推奨されてる方法ではないようだけど、「便秘をしたらココア浴をする」「ビオフェルミンを与える」といった対応を試みる方が少なからずいた。
※ココア玉というココアを丸めて作った玉を、餌として与えるという方もいた。
ココアが便秘に効くというのは聞いたことがある。
調べてみると、ココアにはリグニンなるカカオ由来の植物繊維が含まれており、人間で実験したところ便秘に有効だという結果が出た、と森永のサイトに書いてあった。
人間に効くなら魚にも効くだろうけど、ココアはほかにもいろいろ入ってるはず……。
同じく森永のサイトに「月齢の小さな赤ちゃんには刺激が強すぎるので与えないでください」と書いてあった(9ヶ月をすぎてフォローアップミルクを飲むようになったら少量ずつはじめてOK、1歳過ぎて離乳が進んでいれば飲み物として与えてOKとのこと)。
つまり人間の場合、ココアを飲んでいい目安はおおよそ生後1歳以上。
いっぽう、ビオフェルミンは生後3ヶ月から使用OKとある。
ビオフェルミンを与えてみた
ココアより負担がなさそう、ということでベタにビオフェルミンを与えることにした。
メイン水槽と同じ水温(25度前後)にした隔離用の水槽2Lのなかにベタを移し、買ってきたビオフェルミン(錠剤)の投入準備をする。
1錠を取り出し、すり鉢とすりこぎ棒で叩き潰すこと約20秒。
この器に水を入れて粉を溶かし、それをスポイトで吸って隔離用の水槽へ投入。
ビオフェルミン(粉)を入れるなり、ベタが猛スピードでやってきて水面に浮かぶ粉を食べた。餌として喜んだのか、体に良いと本能的にわかっていたのか。
ずっと食べていたので、様子を見ながらなんとなく1錠分全部投入。
その6時間後、一週間ぶりの立派なものを出しました(効果出るの早かった)。
結論
2Lの水(水温25度)に、ビオフェルミン1錠分の粉を投入し、約6時間後に便秘解消。
※写真をとってなかったけど、ビオフェルミンを入れたらしばらくして水槽の底に白い粉がたまったから、底に沈めないベタが沈めるようになってつつきはじめる前に(=便秘を解消してフンを出す前に)取り除いた。取り除かなくてもよかったかもしれないけど、ベタに悪いといけないので念のために。
ベタの便秘で悩む飼い主の方へ
便秘に見える病気もあるようで、病気の場合にはこの方法は効かないかもしれません。
ただ、2Lの水+ビオフェルミン1錠の割合で与えて我が家のベタには問題が起きませんでした(7時間は確実に入っていたはず)。それが便秘ではなかったとしても、腹が悪そうで治療法がわからないのなら、試してみてもいいんじゃないか、とは思います。
責任を取れないので飼い主の方に判断してもらうしかないわけですが、ビオフェルミンは乳酸菌です。そして乳酸菌は体の免疫力を高めるとされています(ヨーグルトとかでいわれてますよね)。ベタの免疫力を上げるのにも一役買うかもしれません。
熱帯魚の病気には対応策がはっきりしていないものもあって、免疫力を高めて自然治癒を促すという対応策もよく見ますので、自分ならこれも候補のひとつに入ります。
効くかどうかはなんともいえませんが、もし試すときには少量ずつ様子を見ながらにしてくださいね。 元気になることを願っています。